2007年01月26日
【2007年3冊目】りんごは赤じゃない
数々の絵画コンクールに生徒を入賞させる授業の様子が詳細に描写されるが、美術のテクニックの話ではない。副題に「正しいプライドの育て方」とあるように、美術の授業を通じて子供たちの中に自信とプライドを育んでいくプロセスがテーマである。
はじめは満足に授業も聞けない生徒が、どのようにして教師の話に耳を傾け、自発的に課題について調査をし、寝る間も惜しんで絵を描くようになるのか。そこには、効果的なほめ方、生徒一人ひとりに対する深い理解、成功体験をさせることなど、今でこそコーチングと呼ばれる技術の日々の積み重ねがある。
今日の1フレーズはこちら。
(p191)
「直也は『父のように建築士になりたい』と考え、インタビュー相手に父を選んだ。仕事についての話を聞き、現場にも一緒に行って実際に体験した。建築現場の暑さ寒さの厳しさ一つをとっても、仕事がどんなに疲れるものなのかを知り、直也は驚きを隠せなかった。しかし、父は『疲れるのは当たり前だから、それを大変だと思ったことはない』と言った」
このほかにも、アナウンサー、フォトジャーナリスト、警察官など、自分が将来なりたい職業に携わっている人に、手紙でアンケートをお願いしたり、インタビューをしたりする過程で、中学生が働くことの意味を肌で感じていく様子は、涙無しには読み進めることができない。
教育とは、コーチングとは、自尊心とは、プロフェッショナリズムとは、多くのテーマを内包する良書。中学生のものとは思えないハイレベルな作品の写真だけでも、十分見る価値がある。
りんごは赤じゃない


P.S 関連BlogにTB!コメント大募集中。
はじめは満足に授業も聞けない生徒が、どのようにして教師の話に耳を傾け、自発的に課題について調査をし、寝る間も惜しんで絵を描くようになるのか。そこには、効果的なほめ方、生徒一人ひとりに対する深い理解、成功体験をさせることなど、今でこそコーチングと呼ばれる技術の日々の積み重ねがある。
今日の1フレーズはこちら。
(p191)
「直也は『父のように建築士になりたい』と考え、インタビュー相手に父を選んだ。仕事についての話を聞き、現場にも一緒に行って実際に体験した。建築現場の暑さ寒さの厳しさ一つをとっても、仕事がどんなに疲れるものなのかを知り、直也は驚きを隠せなかった。しかし、父は『疲れるのは当たり前だから、それを大変だと思ったことはない』と言った」
このほかにも、アナウンサー、フォトジャーナリスト、警察官など、自分が将来なりたい職業に携わっている人に、手紙でアンケートをお願いしたり、インタビューをしたりする過程で、中学生が働くことの意味を肌で感じていく様子は、涙無しには読み進めることができない。
教育とは、コーチングとは、自尊心とは、プロフェッショナリズムとは、多くのテーマを内包する良書。中学生のものとは思えないハイレベルな作品の写真だけでも、十分見る価値がある。
りんごは赤じゃない

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りんごは赤じゃない―正しいプライドの育て方作者: 山本 美芽出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2005/06メディア: 文庫
先週か先々週の週末の朝日新聞の書評を見て興味を持ち、読んでみ...
なるほどと思った本-「りんごは赤じゃない」【音楽と言葉】at 2007年01月26日 08:29
この記事へのコメント
初めまして。mokekekです。
ご訪問&TBありがとうございました。
わたしもTBさせていただきます。
ご訪問&TBありがとうございました。
わたしもTBさせていただきます。
Posted by mokekek at 2007年01月26日 08:29
mokekekさん
TBありがとうございました!わざわざメールでもご連絡頂き恐縮です。
おっしゃるとおり、一足飛びに真似をするのは大変ですが、少しでも太田先生に近づきたいものです。
TBありがとうございました!わざわざメールでもご連絡頂き恐縮です。
おっしゃるとおり、一足飛びに真似をするのは大変ですが、少しでも太田先生に近づきたいものです。
Posted by うさばらし at 2007年01月26日 21:40





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