2008年02月05日

【2008年9冊目】したたかな生命

本今日の1冊
したたかな生命

♪黒Goal
・学際的な観点から現業へのヒントを得る

電球Key Takeaways
・南国の嵐に翻弄され暗闇で踊り狂う椰子の木こそは、「ロバスト」な生命そのものではないのか?煉瓦やコンクリートのように固くはない。だが、固くないからこそ、このような嵐の中でもポキッと折れずに辛抱強く耐えていられるのだ

・多くの種では、幅広い撹乱に対して、対応できる能力を有しています。このような特徴を「ロバストネス」と呼びます

・すべての撹乱にロバストなシステムは存在しないということです。結局、ロバストネスとフラジリティの関係というのは表裏一体で、どこかをロバストにすれば、必ずどこかにフラジリティが出てくるものなのです

・環境の変動やいろいろな外敵がある中で、その環境に対してより大きなロバストネスを持っている個体が生存により有利であり、選択される可能性が高いと言えます

・この一連の手法の背後にあるのは、設計分散(Design Diversity)という思想です。これにより、製造上の理由によってある一つのモジュールに不具合が生じても、それとは別に、ある意味で「異種」なモジュールがあれば、同じ問題の影響を受けないですむわけです

・ロバストネス(したたかさ:ポートフォリオ)は、フラジリティ(脆弱性:一点集中)とだけ競合しているわけではないということです。ロバストであるということはパフォーマンス(性能:Edgeの立ち具合)とも競合しているし、リソース(資源:時間)とも競合してくるので、この4つがまさに「四つ巴」になるわけです

・吉野家安部社長「かつての単品経営は、ビジネスモデルとして優秀でした。それは確信犯としてリスクをとったからであって、もしリスクを避けていれば、客数もほどほどで、オリジナリティに差はつかず、営業利益は15%にもならなかった。一点特化だったからですよ」

・進化可能性をもたらすメカニズムに関して、保存されたコアと探索的なオプションを試すモジュールの存在が重要であるという議論があります。つまり、機能的に安定しているコアモジュールがあると、多様な新たな試みを行うモジュールがそれに接続することで、色々な新しい表現型のトライアルが可能になるのです

ダッシュNext Step
・N/A

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Posted by うさばらし at 09:00│Comments(0)年間100冊
 
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プロフィール
うさばらし
うさばらし
東京在住。沖縄移住を画策中。泡盛、ソーキそば、ゴーヤ、タコライスを愛するなりかけ経営プロフェッショナル。
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